【センター・二次対策】日本史のおすすめ参考書と勉強法を発表するよ!
この記事ではおすすめの日本史参考書を紹介していきたいと思います。
受験生時代は日本史は得意科目の一つで試験でセンターでも96点をとることができました。日本史などの社会系科目はいうまでもなく暗記が大きなウエイトを占めるので、適切にしっかりと勉強することができれば必ず得点は伸びます。
勉強法などの質問があれば(@Polaris__58)のTwitterアカウントからいつでもお気軽に連絡してください!
山川「詳説日本史」
正直これをおすすめ参考書としてこの記事に書くかどうかは迷ったのですが、最もお世話になった参考書(教科書)なのであえて書くことにしました。一般的になぜか教科書は自習の時の参考書としては軽視される傾向があるように思います。確かに、教科書は単語の網羅率や覚えやすさという点では、それらに特化した参考書に比べて劣る印象を受けるかもしれません。しかし、著名な学者様方が頭をひねって作ってくださっただけあって、日本史の流れというものが正確かつ簡潔につづられています。特にこの山川の教科書は、情報量がちょうどよく、かつ中立な立場で書かれているため、論述問題の回答でそのまま使えるフレーズがごまんとあります。
山川「日本史B用語集」
これは、先ほどの山川の教科書とセットでというような位置づけですが、難関大受験生向けです。この用語集はあらゆる日本史の試験に出てくる単語をほぼ網羅しているのではないかと思います。ただ、これをすべて覚えようとするのは完全にオーバーワークだということに注意してください。僕はこれを辞書代わりに用い、模擬試験などで実際に出てきた知らない単語のみ覚えるという方式をとりました。センターのだけを受ける人には無用の長物になると思います。京大や難関私大のようにハイレベルの用語暗記が必要になるような大学を志望する場合には持っておいた方がいいように思います。
日本史B講義の実況中継
石川晶康 日本史B講義の実況中継(1)原始~古代 (実況中継シリーズ)
- 作者: 石川晶康
- 出版社/メーカー: 語学春秋社
- 発売日: 2015/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
この教材は、日本史の流れが比較的詳細にわかりやすく書かれています。実況中継という名のとおり文章が講義での語り口そのままに記されているというのが特徴です。山川の教科書では言及しきれていなかった歴史的背景まで解説されているところも多くあるため、僕はこの本を「第二の教科書」として使っていました。同じ教科書を何度も読むだけでは、無意識のうちに軽視して読み飛ばしてしまうような部分も、別の切り口、語り口で記述されることで覚えられたりするものです。その意味でこの本は大いに意味があったと思います。難関大学受験生向けです。
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】 原始・古代史 (東進ブックス 大学受験 名人の授業)
- 作者: 金谷俊一郎
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2015/03/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
先の実況中継ほどの情報量はいらないから、とにかく日本史の流れを理解したい!という人にはこの本がおすすめです。初学者でもしっかり理解できるように配慮されているので、教科書が読みにくい、わかりにくいと感じるならばこの本を補助教材として使うといいと思います。ただ、あくまでこの本は入門書としての性格が強いので、この本を一冊こなせばどんな入試にも対応できるというわけではないということには注意です。
日本史B一問一答
日本史B一問一答【完全版】2nd edition (東進ブックス 大学受験 高速マスター)
- 作者: 金谷俊一郎
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2013/07/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
この本も東進の金谷先生が出されている本で、かなり質のいい一問一答です。この本の一番の魅力はなによりその網羅性の高さにあります。超基礎知識~難関大学対応レベルまでかなりしっかり載っているので、この本の知識が8割9割頭に入っている状態まで持っていければ「日本史が得意」といっても恥ずかしくないレベルまで達することができるでしょう。頻出度も載っているのでどれを中心に覚えればよいかということがわかりやすい点もいいです。ただ、この本の欠点を言うならば、その網羅性の高さゆえに
①センターレベルの知識をつけたい人にはオーバーワークになること
②本がぶ厚く他の本と比べてとっつきにくいこと
なんかがあげられると思います。前者はこの本のセンターバージョンみたいなのがあるのでそっちを使うことで解決できると思いますが、後者についてはある意味この本のウリみたいな側面があるので、それが嫌なら他の本を選ぶのもありかも。
センター試験過去問
大学入試センター試験過去問レビュー日本史B 2017 (河合塾シリーズ)
- 作者: 河合出版編集部
- 出版社/メーカー: 河合出版
- 発売日: 2016/04/29
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
センター試験を受ける人なら言われなくても必ずやると思いますが、私大一本の人もやる価値あると思います。センター過去問はもちろん普通に解いて8割9割とれるようになるのが第一目標ですが、個人的にはセンターの真骨頂はその先にあると思います。というのは、センター試験には重要用語がわんさか出てくる上、広く古代~現代まで問うてくれているのでそれをうまく用いれば飛躍的に日本史の知識を増やせます。具体的に言うと、設問で出てきたワードに対して、派生知識をガンガン頭に詰め込んでいくのが非常に効果的です。例えば、桓武天皇→長岡京、平安京、律令制再建、勘解由使、軍団廃止・・・みたいな感じで。様々な知識が有機的に結びついて、頭にしっかり定着しますよ。
”考える”日本史論述ー「覚える」から「理解する」へ
“考える”日本史論述―「覚える」から「理解する」へ (河合塾SERIES)
- 作者: 石川晶康,桑山弘,溝田正弘,神原一郎
- 出版社/メーカー: 河合出版
- 発売日: 2009/12
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
この本は間違いなく良書だと思います。がっつり論述を課してくるような大学(東大・京大・一橋・阪大等)を受験する人には是非解いてみることをおすすめします。このレベルの問題が自力で処理できるようならば、一応どんな大学の論述問題にも立ち向かえるだけの素養があると思います。ここまで偉そうに言ってますが、僕自身はこの本がスラスラとけたわけではなく、主に知識インプットに使っていました。論述に必要な知識というものは、大抵教科書の理解を完璧にしていけば身につくのですが、それでもやはり知識の抜け漏れは起こってきます。その抜け漏れを、論述問題の形で確認しつぶしていきました。この本は、単なる問題に対する解答だけでなく、歴史的流れや背景をしっかりと解説してくれているので、かなりわかりやすくなっています。